漢検DS

(財)日本漢字能力検定協会公認のソフト。オビに当たる部分に「DSで漢検合格!! 漢字で脳を鍛えよう!」とあるので、漢検合格と最近流行りの脳トレ系を目的としたゲームと思われるが、特に取説等にそういった文言は明記されていない。

対象範囲は10級から2級までで、各級について「読み」「書き」「部首」「画数」など項目別のトレーニングがある。また直前に行ったトレーニングについては、間違えた設問だけが出る復讐訓練のモードがある。

検定モードでは10級から始まり、1日1回までの進級試験に2回通れば、上の級に上がる仕組み。逆に試験に失敗すると降格もある。検定そのものも、10／20／40分の3モードがあり、時間に応じて問題数が減らされる。尚、40分モードが本式の試験と同等との事。

その他にゲーム形式の物もあり、こちらは終了時に何級相当の漢字力か表示される。

タッチペンによる入力には多少の癖がある物の、認識力自体はそれなりに高め。また書き終わり検出の時間も3段階で調節できる。筆順が正しくないと認識され難いといった部分もあり、難点であると同時に筆順を覚える手助けにもなる。

とはいえ、「ころもへん」と「しめすへん」を間違えても補完され易いなど、自動認識ならではの欠点は残り、また認識した文字の表示や正解の表示なども小さめで、画数の多い文字では多少読み辛い。

えいご漬け同様に、漢字に親しむためのソフト、と見切れば特に難は無いが、上級者が漢字力をつけるためにはやや心許ない。

用語や登場人物

用語や人名: 解説
レーダーチャート: その級に上がって（下がって）から現在までの練習モードの成績確認。「その級になってから」のデータだけで、取説にも「級が変更されると初期値に戻る」と書いてあるので、目安としては悪くないのかも知れないが、上の級に留まれない状態の人、などには前回のデータが無くなるのはどうかと思う。

寿司魂: プレイしていると追加されるゲームの一つ。魚偏の漢字の読みを次々書いていくサドンデス形式のゲーム。ヒントや正解の提示はないので、漢検よりは雑学の類に近い。

200万人の漢検とことん漢字脳は「公式」ソフトとの謳い。ちなみに「200万人の漢検」は漢検のサイトにもある漢検そのもののロゴ。